産総研メルマガ プレリリースより

2016年11月04日

産総研メルマガ プレスリリースより


11/1発表◆
魚油による脂質代謝改善効果が摂取時刻によって異なることをマウスで発見
-DHAやEPAの摂取は朝が効果的-
《ポイント》
・魚油の摂取による脂質代謝の改善効果が、摂取する時刻によって異なること
を、マウス実験で発見
・朝食時の魚油の摂取は、血中のDHA・EPA濃度を高める
・時間栄養学の予防医学分野への貢献に期待
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2016/pr20161101/pr20161101.html

10/25発表◆
砂や灰などからケイ素化学の基幹原料を高効率に直接合成
-化学原料を安価で豊富な砂から製造する新たな可能性-
《ポイント》
ケイ素化学の基幹原料であるテトラアルコキシシランを短時間に高収率で合成
・無機脱水剤を使うことで分離・回収・再利用が容易となり、コスト面でも優位に
・砂、灰、産業副産物など、安価で豊富にあるさまざまなケイ素源が利用可能
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2016/pr20161025/pr20161025.html

10/20発表◆
室内の製品から人への化学物質暴露を推定するツールICETを公
-より現実に近い暴露シナリオでの評価が可能に-
《ポイント》
・室内で使用する製品からの吸入、経皮、経口暴露を推定
・混合物(洗剤、殺虫剤など)だけでなく成形品(家電、家具など)からの暴露
も推定可能
・製品開発時の安全性評価や製品事故時のリスク評価に活用可能
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2016/pr20161020_2/pr20161020_2.html

10/20発表◆
アフリカツメガエルの複雑なゲノムを解読
-脊椎動物への進化の原動力「全ゲノム重複」の謎に迫る-
《ポイント》
・2種類の祖先種が異種交配して「全ゲノムが重複」したとされるアフリカツメ
ガエル。その複雑なゲノムの全構造を明らかにした。これにより、ついに全ての
主要モデル生物のゲノム情報が出揃った。
・祖先種から受け継いだ2種類のゲノム(サブゲノム)を特定することに成功
し、約1800万年前の「全ゲノム重複」の後に、ゲノムがどのように進化したかを
初めて明らかにした。
・本ゲノム情報は、生命科学の発展に多大な貢献をするだけではなく、約5億年
前に脊椎動物が誕生する過程で起きたとされる「全ゲノム重複」の謎を解く鍵、
ロゼッタストーンとなる。
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2016/pr20161020/pr20161020.html

10/14発表◆
石炭を天然ガスに変えるメタン生成菌を発見
-コールベッドメタンの成因解明に貢献-
《ポイント》
・単独で石炭から直接メタンを生成するメタン生成菌を発見
このメタン生成菌は石炭の構成成分であるメトキシ芳香族化合物をメタンに変換
・石炭層に内在する「コールベッドメタン」などの天然ガスの成因解明に貢献
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2016/pr20161014/pr20161014.html

10/12発表◆
従来の限界を超える高温環境で動作する不揮発性メモリー
-人類が初めて手にする600 ℃超での書き換え・記録技術-
《ポイント》
・ナノメートルの「すきま」を利用するナノギャップメモリーの高温耐性を実現
耐熱性を有する白金ナノ構造を利用することで従来を大きく上回る600 ℃超で
の書き換え・記録技術を実現
超高温での記録技術によりフライトレコーダーなどの耐環境性電子素子への応
用に期待
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2016/pr20161012/pr20161012.html

10/7発表◆
傷つけられても元に戻る透明で曇らない膜の開発
-水溶性ポリマーと粘土粒子からなるハイブリッド膜で表面処理-
《ポイント》
・透明で耐久性に優れた防曇膜を開発
・簡便な処理により、ガラス等の透明基材の防曇膜として利用可能
・めがね、ゴーグル、車両・建物用ガラス、太陽光発電パネルや、その他の産業
機器への活用に期待
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2016/pr20161007/pr20161007.html