「リノベーション」と「イノベーション」を

2014年08月29日

 
 富士市長 小長井義正

 富士市は、富士山の恵みである豊富な地下水や、大都市圏の中間に位置する立地利便性などから、製紙業や輸送機械、化学産業などの多様な産業が集積し、今日まで発展してまいりました。しかしながら、新興国の急激な発展や経済のグローバル化により国内産業の多くが大きな打撃を受ける中で、本市においても事業所の生産縮小や海外進出が現実のものとなっており、既存企業の強化や充実に加え、新たな産業の育成が急務となっております。
 工業都市として発展してきた本市には、無限の可能性を秘めた高い技術力や優秀な人材を有する企業があります。閉塞感に満ちた現状を打破するためには、このような資源の掘り起こしや磨き上げを行う「リノベーション」による価値再生と、優れた技術や人材を化学反応のように掛け合わせる「イノベーション」による価値創造により、未来に向けた大きな変革をもたらす必要があります。
 このような中、産学官の連携のもとで「静岡県ものづくり未来応援団」が設立され、県内企業の優れたものづくりの技術を広く発信することは極めて意義深い取組であると考えております。
 本市といたしましても、静岡県ものづくり未来応援団の活動を通じて、意欲のある企業のチャレンジをさらに応援してまいります。